京都ほか各地で早々と桜の開花宣言が出る中、梅の名所月ヶ瀬を訪ねることにしました。キラキラの住まいからだとJR大和路快速で奈良駅迄行ってバスに乗り月ヶ瀬梅林まで2時間半かかります。バスは1日2便、午前は9時11分発。うーん、大阪市内はラッシュアワーになっちゃいますが、環状線天王寺駅を出ると人が減って座れました。途中、同じく月ヶ瀬梅林へ行くらしいシニア2人が向かいの席に来て喋り続けます、マスクはしてますが。鉄道、バス会社には是非「コロナ対策で車内での会話は出来るだけお控えください」とのアナウンスをしていただきたいものです。
JR奈良駅に到着、バスは85分も乗るのでトイレを済ませてバス停へ向かうとすでに30人以上の列が。座れなかったら中止だなと思っているとバスが、満席かというところであと一席ありますと言うので乗りこんで座りました。直ぐもう一台のバスが来ますと言う事で焦らずとも座れたようでした。運良くお喋りグループとは離れた席でした。バスは剣豪柳生一族で有名な柳生の里を通ります。十兵衛食堂が見えました。
柳生街道地図
10年前、奈良市に住んでいたときこの柳生街道を約20km歩いて奈良公園まで戻った事を思い出しました。円成寺からの山道が石仏や石畳があったり趣ありました。さてバスは、湖を渡り山を登ってやっとのことで月ヶ瀬梅林入口に到着、まずはトイレを探すべく山道を登って梅林公園へ向かいます。我慢の限界が来そうな時にお寺でトイレの看板を見つけホッとしました。
月ヶ瀬梅渓
その後は余裕で梅林の中をブラブラ歩き、昼前にその昔加賀前田藩の別荘だったという食事処見晴荘に行き当たりました。これもなにかの縁、ここの部屋で昼食をとることに。
酔香園見晴荘
鍋は2人以上からとありますが、ぼたん鍋1人前で用意してくれるとのこと。畳の部屋の個室での食事になり、贅沢な感じです。コロナの心配も全くない。日当たりと眺めの良い縁側のテーブルを使うことにしました。山菜をつまみにビールを飲み、次に食べたかったぼたん鍋をじっくり味わいます。蟹の次はぼたん鍋を考えていて丹波篠山か洞川温泉でも行こうかと思っていたところ、ここ月ヶ瀬で地場の猪を使った鍋を味わえてラッキーでした。ぼたん鍋は3,800円です。昼食を堪能した後、梅林をぐるっと回ってJR月ヶ瀬口駅まで約8km歩き、15時14分の電車で奈良駅に戻ろうと考えました。
暖かい日差しを受け、茶畑の横の山道を上がったり下がったりしながら約2時間歩き続けてやっと駅についたのが5分前、ギリギリセーフです。
JR関西本線月ヶ瀬駅
1輌だけの列車、座席はほぼ埋まってました。
奈良駅到着が16時前、まだ明るいのでせっかくですから、興福寺から東大寺まで行ってみることにしました。
興福寺中金堂
猿沢池から中金堂、五重塔ときて、阿修羅で有名な八部衆像がある国宝館は時間がないのでパスして東大寺へ向かいます。いつもながら東大寺は歩いて行くのには少し遠いと感じます。
奈良公園
二月堂
やっとのことで奈良公園に、若草山を見上げながらお水取りが終わった後の二月堂まで登っていきます。最終日3月14日夜の満行の様子をライブでNHKが中継してましたね。この時間帯はさすがに観光客はいませんでした。
南大門
二月堂から下り、裏から大仏殿の横を通り南大門へ、外国人女性観光客が鹿せんべいを手にして鹿数匹に追いかけられビビってました。雄は角を切られているので安全そうですが。実は奈良の鹿はカメラを向けると横を向くので構えると上手く撮れないのです。
駅へ向かう途中で氷室神社の枝垂れ桜が目に入ったのででパチリ。
この後さすがに疲れがきたのか、重い脚取りでタラタラと近鉄奈良駅まで戻り、とても喉が乾いたので横の商店街の地ビールの店で一杯飲みました。
近鉄特急
ゆっくりしたかったので大阪難波へは有料の特急で帰ります。途中生駒までは、1車輌に私1人、貸し切り状態です。スニーカーを脱いで足をリラックスさせます。お昼用にコンビニで買っていたお握りとお茶でホッコリしながら35分、大阪難波に到着しました。部屋に戻ったときには、右足裏にマメができてました。合計で5時間は歩いたでしょうか。普段は自転車に乗ってるのでこれだけのウォーキングに足裏が耐えられなかったようです。10年前は柳生街道を連続5時間歩いても大丈夫だったのですが、右肩だけでなく右足もお疲れのようです。せっかくだからと欲張らず、奈良のお寺は次に回せば良かったです。