定年後その日暮らし

60歳で定年退職、2023年10月より特別支給の老齢厚生年金受給中のキラキラです。地方移住も考えましたが、現在は大阪市内で賃貸住まい。退職後は、夏は北海道、冬は南国タイで過ごす計画でしたが新型コロナで北海道だけに…リタイア後の1人暮らしの日常を週一のペースを目標に記していきます。            

榊原温泉・松阪の旅

これまでキラキラは、大阪~名古屋、伊勢・鳥羽の近鉄特急を結構利用したのですが、いつも榊原温泉口の駅を素通りしていて気にはなっていたものの訪れたことがなかった榊原温泉に1泊することにしました。榊原温泉は、清少納言枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」と謳(うた)われた3名湯のひとつ七栗の湯で、また伊勢参りの前にここのお湯に入って身を浄める「湯ごり」の温泉であったとか。今回は伊勢参りは無し、榊原温泉の後は松阪を予定しています。

10月23日月曜日の大阪難波10時発の近鉄特急"ひのとり"に乗ってまずは三重県の津に向かいました。この時間なのにプレミアムカーは2両とも満席でレギュラーの席でしたが、隣に誰もこなかったのでかえって車窓風景を眺めながら82分ゆっくり過ごせました。途中の山々はまだ紅葉からは程遠かったです。津で乗り換え、3駅戻って久居(ひさい)で下車、ここからバスに乗って約30分で榊原温泉に到着です。早く来たのでカメラを出して付近を散策、野鳥を探しましたがヒヨドリとモズの声しか聞こえませんでした。

15時に旅館にチェックイン、部屋は和洋室を予約したので広めでした。人が少ないうちにと早速アルカリ単純泉の温泉に入りました。湯の温度はちょっと高め、言われているように肌を触るとヌルヌルスベスベになった感じです。美肌の湯とのことですが、私としては肩や腰への効果を期待しています。

18時からは夕食、飲み比べセット3種990円、お薦めは鉾杉(ほこすぎ)だそうで、確かに美味しかったです。ただお酒に弱い私には飲み比べても違いがよく分かりません。料理は写真以外にも先付8寸、天ぷら、茶碗蒸し、酢の物にデザートが運ばれて来て、残さず食べたのでお腹がいっぱいになりました。お酒のせいか部屋に戻ってまもなく寝てしまい目が醒めたのが深夜1時、二度寝して朝6時に起床。7時から温泉に入浴後、8時に朝食、9時半にホテルのマイクロバスで榊原温泉口まで送ってもらいました。

榊原温泉口駅からの景色

10時3分の特急で松阪へ、この日のメインは昼食の松阪牛のすき焼きです。牛銀や和田金といった有名すき焼き店のすき焼きは2万円ほどして、かつ一人では敷居が高いのでパス、武家屋敷近くの松燈庵でお肉の量が少なめの御膳にしました。

店に来る前に松阪城、本居宣長記念館、武家屋敷(御城番屋敷)を歩いたのでビールが美味しかったです。すき焼きもまずまずですが、しゃぶしゃぶ派のキラキラにとっては味が濃いですね。ビールが美味しいはずです。松阪は、松阪牛が中心ですが老舗の料理屋がそこそこ街中に点在しているのでグルメな人にも楽しめる街かもしれませんね。

また松阪は江戸で活躍した伊勢商人の本拠地で観光センターは豪商のまちとアピールしていますのでブラブラ街歩きしました。

三井家発祥地

1622年伊勢松阪に生まれた三井高利が江戸に呉服店(越後屋、のちの三越)を開き、その後両替商も営み江戸・京・大阪に事業を拡大させました。

旧長谷川治郎兵衛家

木綿問屋丹波屋として江戸(大伝馬町)で成功した長谷川家の本宅。すごく大きな邸宅です。キラキラの東京勤務地が小伝馬町だったのでなんとなく親近感を覚えました。

松阪屋は?名古屋の伊藤家のいとう呉服店が松阪屋の前身とされてますが、1768年に上野(広小路)の松阪屋を買収したのが名前の由来で、その買収された松阪屋は松阪商人の太田利兵衛が上野に呉服店を1707年に開業したとあります。が太田家の建物はありませんでした。最近愛読している佐伯泰英の時代小説にも江戸時代の松阪屋や三井家が登場します。

さすが豪商のまち、こんな学校も

その他の松阪歴史散歩は、

本居宣長

松阪城本丸跡

まだまだ歴史的スポットはあるのですが日射しが強く暑くなってきたのでビールを飲んだ後に歩いて回るのは無理でした。お昼の食事処は混雑していましたが、コンパクトで歩き回り易い街のではずですが観光スポットには観光客はほとんどいませんでした。どうも皆さんの松阪訪問の目的はグルメのようです。

14時松阪発の伊勢志摩ライナーのガラ空きのデラックスカーでゆったりして大阪難波へ戻りました。後ろの車両のグループ用のサロンカーの方がもっと豪華でした。ただし、伊勢志摩ライナー、特急なのに停車駅多すぎです。

名湯100選などを見ると半分は過去に行ったことがありますので、今後は夏場を除いて月1回位のペースで未だ訪れていない名湯に行ってみようかと思っています。